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はだしのゲンとはどんな漫画なのか?

はだしのゲン

はだしのゲンとは中沢啓治作の日本の漫画で、原爆や被爆体験を元に書かれた漫画です。漫画を原作にして実写映画化やアニメ化まで果たされました。主人公ゲンは戦争や戦後の日本の中で苦悩を抱いたり、希望を見出したり、兄弟や友人と愛情を深めながら生きていく、リアリズムにのっとった漫画です。

泉佐野図書館で回収が決定

今月の19日に大阪府泉佐野市の図書館ではだしのゲンが回収されて読めなくなってしまいました。差別用語が多いとされ、教育的にも倫理的にも良くないのではなかろうかと判断されて、千代松大耕市長が要請をうけて、はだしのゲンの回収を決めたとのことです。
暴力的な表現が多いなども回収される理由にあげられ、市立小学校の図書館で読む事を禁じられていた問題が、8月に分かると同時に、泉佐野市教委はゲンがどれだけ図書館に所有されているのか調べていました。

読む事を禁じるのは人権侵害なのでは?

子供たちに特定の考え方や価値観を押さえつけて、はだしのゲンを読めなくするのは人権侵害にあたるのではなかろうか、泉佐野市校長会はだしのゲンの回収を止めるように教育長に申請を行いました。
ですが、中藤教育長はだしのゲンの暴力的な表現や差別的な言葉が使われていることで、子供たちになんだかの悪影響があるのではなかろうか、読んだ子供を個人指導するのは難しいがなにかしらの対応はしないといけないとのことです。

歴史の事実を子供たちにどう伝えていくのか



はだしのゲン

歴史の事実をそのまま模写してしまうと、どうしても差別的な言葉や暴力的な表現は出て来てしまうものです。さらに、広島弁特有の言葉の強さから「おどりゃクソ森」や「ギギギ」というインパクトのある単語はネット上でも良く話題に挙げられます。事実を子供たちにどう伝えていくのか、著作物によって子供たちの成長に関わる問題だから慎重にならざるをえないかもしれません。
はだしのゲンそのものは悪い漫画ではありません。それだけに今回の問題は何処に基準を照らして判断するのかが難しい問題でしょう。戦争を知らない子供達に、戦争の虚しさ、人間の死の考え方、歴史の難しさ、それを伝えるにはとても良い教材にもなりえるはだしのゲンを、暴力的な表現が多い、差別的な表現が多いといって切り離すのが正しいのか、難しい問題です。